【社福簿記上級】19事業区分間・拠点区分間・サービス区分間の処理【★★★★★】

先に書いた区分の話ですが、区分の仕訳作成でもう一つ出題されたときに間違いなく点数を取りたい部分が「内部取引の消去」です。

これも社会福祉法人特有の処理になりますし、考え方がわかれば非常に簡単で得点を取るチャンスとなる部分です。

ここは間違いなく点数を取りましょう。

ちなみに内部取引とは、法人内での売買等に係る売上、経費のことです。
例えば同じ法人内のA施設で食材を作っており、B施設がそれを買った場合が内部取引にあたります。
この場合A施設では売上が、B施設では経費がでますが、それは法人内でのやりとりで、法人の資金が増える訳ではありませんよね。
それを相殺消去するのが内部取引の消去です。


では、前回試験問題が↓です。

「当期に介護事業拠点区分から法人本部拠点区分に 2,500,000 円の資金移動を行い、繰入処理を行った。
   この資金移動について、法人本部拠点区分、介護事業拠点区分それぞれで行われる仕訳と、社会福祉事業区分事業活動内訳表を作成する際における内部取引の相殺消去を仕訳の形式で示しなさい。
   なお、法人本部拠点区分は社会福祉事業に属し、当該繰入は厚生労働省等の各種通知の規定に沿った適法な内容の、適切な金額であるものとする。」


解答は
法人本部拠点区分
現金預金 2,500,000 拠点区分間繰入金収益 2,500,000
介護事業拠点区分
拠 点 区 分 間 繰 入 金 費 用 2,500,000 現金預金 2,500,000
内部取引消去
拠 点 区 分 間 繰 入 金 収 益 2,500,000 拠点区分間繰入金費用 2,500,000 

となります。

法人拠点区分の拠点区分間繰入金収益 2,500,000と介護事業拠点区分の拠 点 区 分 間 繰 入 金 費 用 2,500,000 が反対仕訳になっているのがわかります。

発生した拠点区分間等の取引を逆仕訳で相殺消去するだけです。

非常に簡単ですよね。

内部取引について、理屈をもっと知りたい!!という人は↓を参考にしてみてください。




まとめると
①内部取引消去は出たらラッキー確実に得点しましょう
②内部取引は法人内で発生したやりとりで、逆仕訳で消去
③相殺消去は発生した区分の一つ上の区分の計算書類で消去

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